1羽帰り 1100キロを飛んだ!
             
新潟・村上市から鹿児島まで

鹿児島市小川町在住の下田勝幸さん(協会理事)所有の鳩が、1100キロを飛び、鹿児島の自宅に帰還した。



 この快挙は、4月10日午前6時に新潟県村上市から放鳩された、日本伝書鳩協会・中国支部連盟・山陽支部合同会持ち寄りのレースで達成されたもの。参加数717羽の内、鹿児島からは12羽が参加。新潟から本土を縦断し、関西から四国、瀬戸内海を飛び越え鹿児島へ、1100キロの過酷なレース。

     快挙を達成した鳩を抱く、下田勝幸さん。

            帰還した鳩
 伊地知直(51)・鹿児島支部合同会長は,「1000キロ超はレースは、若鳩には未知の世界です。距離の壁に加え、四国山脈と霧島高原の山越え、瀬戸内海と備後水道の海上飛翔など、かなりの難コース」を見事克服し、34時間後の翌11日午後4時に無事に小川町の厩舎に戻った。この鳩は過去にも、西脇600キロの距離を3回も克服した優れた記録を持っている。
 過去の例では、金沢ー鹿児島の800キロ帰還が最高。今回の1100キロは最高記録更新となった。
  鳩は日没から日の出までの時間は飛ぶことが出来ず、木陰などで休むため、正確な飛翔時間は、23時間43分19秒。スピードは、分速で773.660m、時速44.`以上になる。
 下田さんは、鳩の飼育育成50年以上の経験を持つベテラン。この結果に、「驚いている。今までの努力が報われた」と喜びを噛み締めていた。

 この持ち寄り参加の内訳は、広島県支部合同会(41羽)、呉支部(16羽)、尾三支部(77羽)、倉敷支部(8羽)、岡山マスカット支部(241羽)、広島支部(4羽)、福山支部(195羽)、山陰支部連盟(67羽)、岡山支部合同会(28羽)、山口支部連盟(28羽)、鹿児島支部合同会(12羽)
(各支部のレース結果は、TOPページの支部連盟NEWSから)