鳩いろは

由来
ハト目・ハト科に属する鳥類の総称で、頭が小さく、胸骨、胸筋が発達してずんぐりとした体型が特徴。日本に生息する鳩には、アオバト、カラスバト、キジバト、シラコバト、ドバトなどが知られている。 このうちドバトはカワラバトの飼養品種が再び野生化したといわれ、野鳥とはいわない。鳩の名前の謂れはパタパタと飛び立つときの音の様子といわれ、鳩の「九」の字はククックックーと鳴く声から採られたといわれている。

伝書鳩
カワラバトを改良したドバトは、戦前・戦中の軍事用、戦後の一時期には報道用に伝書鳩として大いに活用された。地磁気などにより方角を知る能力に優れ、帰巣本能があるため、遠隔地まで連れて行った鳩に文書などを足輪に取り付けて放す事で、情報をいち早く伝える役割を担った。その後、電話などの通信技術の進歩により、現在ではレース鳩として飼われることがほとんどである。

つくば国際鳩舎に帰還する鳩
平和の象徴
鳩は、その群らがる性質から、オリーブと共に平和の象徴とされる。これは旧約聖書のノアの方舟の伝説に起源を持ち、ノアは47日目にカラスを放ったが帰ってこず、鳩を放った所、オリーブの葉を咥えて戻ってきた。これによりノアは水が引き始めたことを知ったと言われている。
首振り

ハトは歩行時に首を前後に振りながら歩くことで知られている。この動作はハト科以外の多くの鳥でも見られるが、ハト(特にドバト)は、警戒心が非常に弱く、歩いている状態で身近に見かける機会が多いため、多くの人々から「首を振る鳥」として認知されている。
<>以下次回に続く。


  
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